岩手県八幡平と宮城県名取、荒浜の植樹地域を視察して
9月23日盛岡駅に降り立ち、八幡平松尾鉱山跡地の広葉樹植樹地に
硫黄鉱山採掘跡地は強酸性の土壌であることから植樹された皆さん
翌24日は盛岡から仙台に移動し、
この間に補植や下草刈りとファンクラブの皆様のご苦労を耳にし、敬意
現在の環境問題を考えるとき、
(代表・桜井勝延)
9月23日盛岡駅に降り立ち、八幡平松尾鉱山跡地の広葉樹植樹地に
硫黄鉱山採掘跡地は強酸性の土壌であることから植樹された皆さん
翌24日は盛岡から仙台に移動し、
この間に補植や下草刈りとファンクラブの皆様のご苦労を耳にし、敬意
現在の環境問題を考えるとき、
(代表・桜井勝延)
私の住む大田原市でも、お米の収穫が始まった。たわわに実る黄金の稲穂。農家の方は、手際よく、晴れの日を見計らってコンバインを繰り出し、テニスコートの約5倍もある田んぼの稲を1時間もかからずに刈取り収穫する。それを軽トラに積んで収納庫に運んで乾燥する。今年のお米の出来栄えは、「天気も良く、まずまずだ」という。また、ブドウやナシの収穫も最盛期、実りある秋の収穫を迎えて農家の方は大忙しです。
9月10日「中秋の名月」の夕方に、棒のようなものを持った子供たちと大人たちが我家を訪ねてきました。なんだろうと思い訪ねたると「豊年を願い、各家を回っている。」と。子供たちが、「豊年棒~豊年棒~・・」と声を掛け合いながら藁で作った「豊年棒」で地面をたたいて、その年の豊かなみのりに感謝し、土の神様に来年の五穀豊穣を祈っていました。帰りに、未来に繋ぐ子供たちに「お菓子」をあげました。
しかし、地球温暖化で海水温は不可逆的に上昇し、このまま気温が上昇続けた場合、稲作での米の潜在的な収穫量が北海道では13%増加、東北以南では8~15%減少すると言われています。そして、農業は森の恵みであるミネラル豊富な水によって成り立っていますし、私たち人間は森に生かされていることを実感します。温暖化にブレーキをかけ、その森を元気にすることです。
先月、青森県では記録的な大雨で、岩木川の堤防が決壊して、リンゴ園や田畑に土砂が流れ込むなどの被害を受けました。10市町村のあわせて641ヘクタールにのぼるといいます。ただ、2013年にも台風で浸水被害を受けましたが、その後は堤防が整備され、大きな被害は出ていなかったといいます。どのような内容で整備されたのか、そして1時間に120ミリの豪雨に対して、いのちを守るためには何をどのように備え得るべきか考えなければなりません。
また、JR東日本は五能線について、鯵ヶ沢と秋田県の岩館(いわだて)の間は、復旧の目処が立っていません。また、奥羽本線の秋田県の大館と鷹ノ巣の間は2か月程度で復旧する見通しとしていますが、津軽線の蟹田と三厩の間も依然として、運転再開の目処は立たないと発表しました。
これから本格的な台風シーズンをむかえます。最近は温暖化の影響で季節問わず自然災害が頻発し、強大化して命と暮らしを脅かしています。河川氾濫などで農地の冠水、土砂の流入などの災害が増えています。また、海水温の上昇で、近海で取れる漁場や魚種も変化しているそうです。
私たちは、一喜一憂している場合ではありません。国連は「温暖化で海水温は不可逆的に上昇し、極端な気温上昇や大雨のリスクが高まる」と警告をしています。警告を受け止めて、生存可能な地球基盤を健全にしなければなりません。誰もが出来る行動で森に寄り添う暮らしに転換しませんか。
元気な子供たちのために、生きるもののいのちを守るために、森からの恵みに感謝し、緑豊かな森を後世に遺したいと願っています。
(運営委員・大野昭彦)
今年6月、氷河湖が溶解して洪水被害を受けたアフガニスタンの人々。その後も洪水が続き、被災者が3千万人を超えているという。溶解した氷河の勢いをTVで観ていると恐ろしい。オリーブオイル生産世界一のスペインでは、干ばつで三分の一が減産という。インターネットで異常気象を検索すると、今年の北半球で発生している記録的な熱波と大雨等の猛威は想像を絶する。冷静になって被災報道を見聞きすると、人は「(高温は)異常な状態」の中での生活を強いられていると感じる。と同時に、人はその状態が過ぎ去るのを待つ以外にないという存在であることを実感する。 定年後、年金支給までの仕事に就いている後輩は屋外で車両清掃をしている。現場は気温35℃過ぎても作業は中止にならず、現場管理舎は「水分を摂って作業してください。と言っているだけで不満だ」と言っている。野外作業の労働環境は気温35℃どころではないと思う。気象庁が言う「異常な状態」は今までの生活を続ける限り、その環境はさらに悪化すると予測しておかなくてはならない。
8月に開催(東京都内)された全国学童軟式野球大会は熱中症予防のために、試合を午前中と夕方からの2部制で行い、試合時間も短縮した(8/27『毎日新聞』)。「選手の負担を軽減し、けがの予防につなげるため」とする運営側の判断。この記事を読み、気候危機下の生活スタイルの端緒をみた。そして、猛暑日の野外労働の法的整備が必要ではないかと思い、不満を言っていた後輩にその旨を伝えた。
気候危機に向き合う生活スタイルへのギアチェンジは“待ったなし!”だと思う。そのスタイルには私たちの声を反映していきたい。森びとの秋の活動はその声を地域で出し合う。森びと県ファンクラブは、その“お茶会”を各地域で計画していく。(顧問・高橋佳夫)
私の地元は新潟県新潟市。市の西・南には市民に愛される里山(角田・弥彦・秋葉山など)があり、東は工業地帯があって北側は海に当たる。帰省するといつも思うのが、街の中に本物の森(土地本来の森)がなく、そもそも緑が少ない、ということだ。
海側には松林や畑が広がり、平地は住宅地を一歩離れると一面田んぼなのだが、土地本来の森を見たことがない。自宅の裏に、開発から取り残された雑木の丘が残っているが、子供のころ松林だった場所は荒れ果てて、近所の仲の良いお父さんが時折整備して歩ける道がある以外は藪、遷移の途中にある。神社仏閣も似たようなもの。ほかの都市ならきちんと護って大きな木があるところが多いが、残念ながら新潟はそういうところがほとんどない(きがする)。角田山をはじめとする里山は、春は花の名所となり県外からも訪れる人が多かったりするのだけれど、多くの市民の生活圏からはそれなりに離れている。
先日東京で目黒の自然教育園を歩いた。ここも元をただせば庭園であったり、火薬庫であったりと人の影響を受けていた二次林である。ただ、その後は基本的に手を入れず、今はスダジイの巨木が太古の森といってもいい趣を醸し出していて、都市の中にあり、区民が望めばすぐにアクセスできる。
そこでまた新潟市に戻るわけだが、ここで新潟市の、「本物の森」って何だろう、と思ったときにそれを知り、触れる場所がないのではないかと気づいた。専門家ではないので、何をもってして、というのは明確にはわからないが(そして実際はあったりするのかもしれないが)、そういう場所が街の中に一か所でもあればいいのではないか。そこを訪れて、考えることはたくさんあるし、なにより多くの生き物がそれに付随して増えていくはずだ。
そしてそれは新潟だけではなく、そういう場所がない、全国のすべての都市あったっていいじゃないかと思う。そしてそれは今からでも作れるはず。例え100 年かかったとしても、100年後のために。どうでしょう?(運営委員 小黒伸也)
アブラゼミの鳴き声が蒸し暑く感じる日が来ないうちに奥山には暦の上の秋が来た。マイナス30度の寒気が南下(8/7)しているという影響なのか、奥山の森に吹く風は肌寒い。 TVや新聞報道を観ていると、びしょ濡れになった身体の汗を拭きながら土砂を片付けている大雨被害(7/3~4)に遭った地域の方々。その表情には路頭に迷っている気持ちは表れていないが、その気持ちをどこの誰に向けたらよいのかという様子が窺えた。
記録的大雨によって鉄橋は崩落し、路盤の土砂は流出してレールが宙吊り、復旧の見通しはないという。生活道路も寸断され、家の畳は泥だらけで旧盆どころではない。地方の豪雨災害では鉄道の存続危機にも発展しかねない。経営者の判断によっては利用者と鉄道員が路頭に迷うことにもなる。
足尾・「みちくさ」
最上川流域の一部住民は二度目の大雨被害に遭った。現場は2年経っても大雨対策工事が実施されていなかった。蛇行している川の景観を遺したい、川魚が獲れる流域に住んでいたい等の流域住民の気持ちが二度目の被害に関連しているらしい。命よりも地域経済や川のおもしろみが大事にされたように思う。このTVニュースを聴いて、私は、命があっての経済であり、その命を守る母体は森であることを見失ってはいけないと思った。 自然災害だから仕方がない、という気象現象ではない。命を守っているエコシステムを衰弱させて、大量生産・大量消費・大量廃棄の生活を継続している人間社会の生存を不安定にさせている現象だ。命を守っているエコシステムの母体(大地の森と海の森)が衰弱すると、そのシステムは直には元に戻らない。90億人がこの地球上で生存できる心得はその母体に負荷をかけない消費生活と平和で差別・貧困のない安心な社会に向けた私たちの社会運動である。(顧問 高橋佳夫)
東京都心では6月27日から7月3日までの9日間連続で猛暑日を観測したり、梅雨明けをしたにもかかわらず度重なる大雨や線状降水帯が発生しました。8月に入ってもしばらく危険な暑さが続くようですので、体調管理にはお気を付けください。
昨日は仕事中に駅のホーム(コンクリート)の日陰に打ち水をしてみましたが、日中は35℃を超え、陽が落ちても30℃を超えていましたので、すぐに乾いてしまいました。最近ホーム上では、日傘をさし、ハンディファンを持ってじっと暑さに耐えて電車を待つ姿が当たり前の光景となり、一歩外に出ると危険であることを再認識させられます。
加えて新型コロナウイルスの感染も拡大してきていることも心配です。猛暑が続き、冷房を使用すると、換気をしないために空気感染によって感染が拡大しているのではないでしょうか。私の職場では現在1人の陽性者が出ていますが、複数の職場で多くの感染者が発生しており、今まで以上に現場はピリピリしています。残念ながら、医療機関や介護施設、保育園、バス会社、郵便局等では一部機能がマヒし、日常生活に大きな影響を及ぼしています。
感染のピークやいつ収束するのかがいまだに見えません。第7波では、国や自治体から緊急事態宣言や行動制限は求められていませんが、やはり対策としては混雑する場所を避けることであり、みんなでお酒も飲みたい気持ちをぐっと抑えて、いのちを守ることを第一に生活をしていきたいと思います。(運営委員・小林敬)
森に寄り添って生きていくには四季ごとの心得がある。夏の心得のひとつは草刈りを怠らないことと虫たちを刺激しないこと。 植えたばかりの苗木の生長には草刈りが欠かせない。周りの草の背よりも苗木の幹が高くなるまではこの作業は必須だ。岩や石ころが多い荒廃地に少しばかりの黒土を混ぜ、そこに幼木を植えるいる私たち。周りの草も黒土に含まれる水分等を吸収し、光合成で生産した糖分とともに幼木と競争する。この競争に苗木が負けないように人が周りの草を刈る。
草の茂みは虫たちに取っては雨や風を防ぎながら命を育む大事な場所。そこに人の手が入ると、蜂は攻撃してくる。2㌢程の小さな蜂でも、年に2回刺されると大変なことになる。筆者の経験は、意識がもうろうとなって病院に運ばれ、緊急処置をしてもらった経験がある。
その後の夏の森作業時には、白い長靴とゴム手袋を着用して草刈りを行い、作業小屋にはハチに刺された時の応急処置方法の掲示、殺虫剤等を用意している。
基本的には各自の意識と実行力が身を守る前提になる。先日、ある先輩がアシナガバチに手を刺された。話を訊くと、刺された箇所から口で毒を吸い取り、刺された箇所を冷したという。古希を過ぎた年齢なので後輩が病院へ同行し、手当てをしてもらった。翌日には腫れが引いて、大事には至らなかった。
先輩は、「作業小屋に張ってあった掲示物を思い出し、その通りにやった」と言っていた。暑くなるこれからは「ゴム手袋、白い長靴を履いて草刈りをしたい」とも言っていた。(顧問 高橋佳夫)
「キュウリもそろそろ終わりだから時間のある時に取りに来い」と実家から連絡が届きました。実家の農家を継いだ兄は、稲作の他にキュウリやインゲンなどをビニールハウス栽培し出荷して生計を立てています。冬のハウス栽培は燃料費など経費が掛かるためアルバイトに出て生計を支える。昔は畑の広がる中にある家だったが、住宅が増えてくるといつの間にか農地も住宅並み課税に変わってしまう。小規模の自営農業の暮らしはいつまでも苦しいというのが実感です。
先週末の17日、久しぶりに実家に顔を出し兄夫婦が育てた野菜を頂いきました。キュウリの他、ナス、トウモロコシ、カボチャ、メロンなど自宅で食べるために作った野菜も収穫してくれていました。曲がったり、育ちすぎたり、「規格」では店頭には出せないが、自宅で食べるには新鮮で安全、安心して食べられる野菜です。
猛暑の中、ビニールハウス内で収穫する様子を想像するだけでも汗が出てくる。ハウス内は50℃近くになる。スーパーに行けば涼しい店内でさまざまな野菜を選び購入できるが、命をかけて消費者の命の源となる野菜を育てているのが農家の皆さんであることを知ってほしい。家に持ち帰り、トウモロコシをゆでている間に、きゅうりは塩で浅漬けに、ナスは味噌炒めにしました。
先週以降、前線を伴った低気圧が日本列島を九州から北海道にかけて通過し、記録的豪雨が襲いました。「100年に1回、50年に1回」と言われた豪雨が数年に一度となりました。
川が決壊、家屋や水田、畑など農地が浸水被害となり、宮城県では名蓋川(なぶたがわ)が決壊し、広範囲で冠水した大崎市古川矢目地区では堤防の決壊は少なくとも4か所であることが判明。7年間で3度という頻度で大規模水害に見舞われた住民からは「これは人災だ」との声が上がっています。
「これは天災じゃない。人災だ。防げた。悔しい」、矢目地区行政区長は住民の思いを代弁し、今回破堤した箇所以外にも決壊寸前の場所が複数あることを指摘し「堤防のかさ上げを要望しても、行政は『原状復帰しかできない』の一点張り。しゅんせつなどメンテナンスもしないから雑木に草がたまり、弱い堤防をさらに弱くしている」と語っています。
農業を営む住民は『水田も大豆畑も泥水に沈んだ。「明日にでも水が引けばいいが、収量はだいぶ落ちるかもしれない」。折からの米価下落に加え、今後の病気や虫の発生が気がかりだ。』と不安を吐露しています。(河北新報ONLINENEWSより)
7月10日に投開票が行われた参議院選挙は、憲法改正に前向きな政党の議席数が伸び、岸田首相は「できる限り早く発議に至る取り組みを進めていく」と述べ改憲に意欲を示しました。「9条への自衛隊明記」「反撃能力」「我が国自身の防衛力を5年以内に抜本的に強化する」と強調しているようです。そして、7月14日の記者会見では、「原発9基の稼働を指示」したことを明らかにしました。
新型コロナウイルス感染拡大により経済が低迷し、生活に不安を持つ市民の思いとの乖離を感じます。欧州ばかりでなく米国まで熱波が広がり山火事が発生している状況は、日本も無縁では無く、河川沿岸の住民の声に耳を傾け、河川の堤防強化と源流の森の保水力を高める植林など、気候変動に対する対策を第一に推進すべきだと思います。
森びとプロジェクトは、気候変動に対する歯止めの力は弱いかもしれませんが、9月21日(水)に植樹を希望する方に代わり「里親植樹(7月~9月申込み)」を行い、10月1日、2日(土、日)に「りんねの森」5か所の植樹地の土壌に応じた植樹を行います。
生存基盤である地球の環境を守るために、多くの森ともの皆さんと共に、「地球温暖化にブレーキ」をかけたいと思います。
(副代表 清水 卓)
タイトル:森びと・心の宝物
作成日付:2020年11月
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概要:
森びとプロジェクトの前身、NP法人O森びとプロジェクト委員会時代に、森づくりスタッフが森づくりで得た「心の宝物」をまとめた小冊子です。
本文より:(編集後記抜粋)
森びとシニアから貴重な心の宝物を寄稿していただきました。八幡平市の松尾鉱山跡地の森づくり、足尾町の松木村跡地の森づくり、南会津での森を元気にする炭による樹勢回復実証調査、そして森の防潮堤づくりの現場に起ってきたシニアの方々に執筆をお願いした結果、十九名の森びとシニアから次世代の森びとへ伝えたい「心の宝物」が送られてきました。文章にはたくさんの宝物が秘められていましたが、編集では、森びとの次世代にとって忘れてほしくない「心」に絞って文章をまとめさせていただきました。
何故なら、寄稿された文章は、地球温暖化にブレーキをかけなければならないという人類の問題に初挑戦してきた一五年間の試行錯誤の歴史だからです。短い歴史とは言え、現役をリタイヤした多くのシニアが経験したことのない森づくりでありながらも、故・松崎明さんの問題提起に賛同して森づくりを理論的かつ実践的に指導してくれた宮脇昭さん、その活動をけん引してくれた故・岸井成格さん、故・角岸幸三さん、故・竹内巧さん、故・宮下正次さん達の志の端緒をつくり出したことは後の世代にとっての宝物にしてほしいと願っているからです。また、人類の生存が危ぶまれている現代社会においては、生存を持続させる活動の小さな種火になってほしいと願っています。
アメリカ・ヨセミテ公園の森林が延焼中。幹の間を車が通れる程の太さの幹、樹高は60㍍を超える巨木のセコイアに燃え移るのかと心配です。必死になっている消防隊員の消火作業中の海外ニュースを観ていると、胸が熱くなります。セコイアとの出会いは12年前、私はヨセミテの森に立つと人は森に生かされていることを教えられました。
5月上旬、パキスタン北部で氷河湖が決壊して洪水が発生しました。原因は熱波で氷河が解けたと言われていますが、その後もインドやパキスタンでは気温50℃を観測しました。イタリア北部の標高約3300㍍の山頂では氷河が崩落し、ハイカーが命を奪われました。その他にも猛暑の影響は観光業や農業にも打撃を与え、北半球の人々の生活を脅かしています。
先週末、足尾・松木渓谷入口でのんびりすることが出来ました。松木川から吹き上げる涼しい風が運ぶカジカガエルや蝉の声を聴きながら、草花の密を吸う昆虫を見ていると、私の存在は川、風、昆虫、草木の一員に過ぎないことを実感できました。
2013年に故・宮脇昭先生からいただいた『森の力』を読み返し、「いのちを守る循環システムの母体は森である」、「人が森をつくり、森が人をつくる。・・・人生において、社会、国家、人類、生物において、何が一番大切なのか。それは“いのち”です。」ということから、参議院選挙後の政治動向を見ていきたいと思いました。
今週末(7/16)は故・宮脇昭さんが天空の杜に旅立ってから一年です。足尾グランドキャニオンと草花、虫たちが発している予兆に少しでも近づけられた気がしている私です。(顧問 高橋佳夫)