気候危機下の生活スタイルに切り替える時期が来た
今年6月、氷河湖が溶解して洪水被害を受けたアフガニスタンの人々。その後も洪水が続き、被災者が3千万人を超えているという。溶解した氷河の勢いをTVで観ていると恐ろしい。オリーブオイル生産世界一のスペインでは、干ばつで三分の一が減産という。インターネットで異常気象を検索すると、今年の北半球で発生している記録的な熱波と大雨等の猛威は想像を絶する。冷静になって被災報道を見聞きすると、人は「(高温は)異常な状態」の中での生活を強いられていると感じる。と同時に、人はその状態が過ぎ去るのを待つ以外にないという存在であることを実感する。 定年後、年金支給までの仕事に就いている後輩は屋外で車両清掃をしている。現場は気温35℃過ぎても作業は中止にならず、現場管理舎は「水分を摂って作業してください。と言っているだけで不満だ」と言っている。野外作業の労働環境は気温35℃どころではないと思う。気象庁が言う「異常な状態」は今までの生活を続ける限り、その環境はさらに悪化すると予測しておかなくてはならない。 8月に開催(東京都内)された全国学童軟式野球大会は熱中症予防のために、試合を午前中と夕方からの2部制で行い、試合時間も短縮した(8/27『毎日新聞』)。「選手の負担を軽減し、けがの予防につなげるため」とする運営側の判断。この記事を読み、気候危機下の生活スタイルの端緒をみた。そして、猛暑日の野外労働の法的整備が必要ではないかと思い、不満を言っていた後輩にその旨を伝えた。
気候危機に向き合う生活スタイルへのギアチェンジは“待ったなし!”だと思う。そのスタイルには私たちの声を反映していきたい。森びとの秋の活動はその声を地域で出し合う。森びと県ファンクラブは、その“お茶会”を各地域で計画していく。(顧問・高橋佳夫)
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