アクセスランキング

2022年8月 8日 (月)

気候危機と向き合う心得と備え

アブラゼミの鳴き声が蒸し暑く感じる日が来ないうちに奥山には暦の上の秋が来た。マイナス30度の寒気が南下(8/7)しているという影響なのか、奥山の森に吹く風は肌寒い。Photo TVや新聞報道を観ていると、びしょ濡れになった身体の汗を拭きながら土砂を片付けている大雨被害(7/3~4)に遭った地域の方々。その表情には路頭に迷っている気持ちは表れていないが、その気持ちをどこの誰に向けたらよいのかという様子が窺えた。Photo_2 記録的大雨によって鉄橋は崩落し、路盤の土砂は流出してレールが宙吊り、復旧の見通しはないという。生活道路も寸断され、家の畳は泥だらけで旧盆どころではない。地方の豪雨災害では鉄道の存続危機にも発展しかねない。経営者の判断によっては利用者と鉄道員が路頭に迷うことにもなる。Pa183410    足尾・「みちくさ」
 最上川流域の一部住民は二度目の大雨被害に遭った。現場は2年経っても大雨対策工事が実施されていなかった。蛇行している川の景観を遺したい、川魚が獲れる流域に住んでいたい等の流域住民の気持ちが二度目の被害に関連しているらしい。命よりも地域経済や川のおもしろみが大事にされたように思う。このTVニュースを聴いて、私は、命があっての経済であり、その命を守る母体は森であることを見失ってはいけないと思った。1 自然災害だから仕方がない、という気象現象ではない。命を守っているエコシステムを衰弱させて、大量生産・大量消費・大量廃棄の生活を継続している人間社会の生存を不安定にさせている現象だ。命を守っているエコシステムの母体(大地の森と海の森)が衰弱すると、そのシステムは直には元に戻らない。90億人がこの地球上で生存できる心得はその母体に負荷をかけない消費生活と平和で差別・貧困のない安心な社会に向けた私たちの社会運動である。(顧問 高橋佳夫)

2022年8月 1日 (月)

いのちを守ることを第一に行動を

 東京都心では6月27日から7月3日までの9日間連続で猛暑日を観測したり、梅雨明けをしたにもかかわらず度重なる大雨や線状降水帯が発生しました。8月に入ってもしばらく危険な暑さが続くようですので、体調管理にはお気を付けください。

 昨日は仕事中に駅のホーム(コンクリート)の日陰に打ち水をしてみましたが、日中は35℃を超え、陽が落ちても30℃を超えていましたので、すぐに乾いてしまいました。最近ホーム上では、日傘をさし、ハンディファンを持ってじっと暑さに耐えて電車を待つ姿が当たり前の光景となり、一歩外に出ると危険であることを再認識させられます。

Photo_2

 加えて新型コロナウイルスの感染も拡大してきていることも心配です。猛暑が続き、冷房を使用すると、換気をしないために空気感染によって感染が拡大しているのではないでしょうか。私の職場では現在1人の陽性者が出ていますが、複数の職場で多くの感染者が発生しており、今まで以上に現場はピリピリしています。残念ながら、医療機関や介護施設、保育園、バス会社、郵便局等では一部機能がマヒし、日常生活に大きな影響を及ぼしています。

Photo_4 感染のピークやいつ収束するのかがいまだに見えません。第7波では、国や自治体から緊急事態宣言や行動制限は求められていませんが、やはり対策としては混雑する場所を避けることであり、みんなでお酒も飲みたい気持ちをぐっと抑えて、いのちを守ることを第一に生活をしていきたいと思います。(運営委員・小林敬)

Photo_3

2022年7月23日 (土)

侮れない蜂のひと刺し・・・森に寄り添う夏の心得

 森に寄り添って生きていくには四季ごとの心得がある。夏の心得のひとつは草刈りを怠らないことと虫たちを刺激しないこと。Photo 植えたばかりの苗木の生長には草刈りが欠かせない。周りの草の背よりも苗木の幹が高くなるまではこの作業は必須だ。岩や石ころが多い荒廃地に少しばかりの黒土を混ぜ、そこに幼木を植えるいる私たち。周りの草も黒土に含まれる水分等を吸収し、光合成で生産した糖分とともに幼木と競争する。この競争に苗木が負けないように人が周りの草を刈る。7_20110613

Photo_2 草の茂みは虫たちに取っては雨や風を防ぎながら命を育む大事な場所。そこに人の手が入ると、蜂は攻撃してくる。2㌢程の小さな蜂でも、年に2回刺されると大変なことになる。筆者の経験は、意識がもうろうとなって病院に運ばれ、緊急処置をしてもらった経験がある。Photo_3 その後の夏の森作業時には、白い長靴とゴム手袋を着用して草刈りを行い、作業小屋にはハチに刺された時の応急処置方法の掲示、殺虫剤等を用意している。Photo_4

Photo_5 基本的には各自の意識と実行力が身を守る前提になる。先日、ある先輩がアシナガバチに手を刺された。話を訊くと、刺された箇所から口で毒を吸い取り、刺された箇所を冷したという。古希を過ぎた年齢なので後輩が病院へ同行し、手当てをしてもらった。翌日には腫れが引いて、大事には至らなかった。Photo_6 先輩は、「作業小屋に張ってあった掲示物を思い出し、その通りにやった」と言っていた。暑くなるこれからは「ゴム手袋、白い長靴を履いて草刈りをしたい」とも言っていた。(顧問 高橋佳夫)

2022年7月22日 (金)

気候危機に向き合う「いのちを守る本物の森づくり」

 「キュウリもそろそろ終わりだから時間のある時に取りに来い」と実家から連絡が届きました。実家の農家を継いだ兄は、稲作の他にキュウリやインゲンなどをビニールハウス栽培し出荷して生計を立てています。冬のハウス栽培は燃料費など経費が掛かるためアルバイトに出て生計を支える。昔は畑の広がる中にある家だったが、住宅が増えてくるといつの間にか農地も住宅並み課税に変わってしまう。小規模の自営農業の暮らしはいつまでも苦しいというのが実感です。

Dsc066001

 先週末の17日、久しぶりに実家に顔を出し兄夫婦が育てた野菜を頂いきました。キュウリの他、ナス、トウモロコシ、カボチャ、メロンなど自宅で食べるために作った野菜も収穫してくれていました。曲がったり、育ちすぎたり、「規格」では店頭には出せないが、自宅で食べるには新鮮で安全、安心して食べられる野菜です。

 猛暑の中、ビニールハウス内で収穫する様子を想像するだけでも汗が出てくる。ハウス内は50℃近くになる。スーパーに行けば涼しい店内でさまざまな野菜を選び購入できるが、命をかけて消費者の命の源となる野菜を育てているのが農家の皆さんであることを知ってほしい。家に持ち帰り、トウモロコシをゆでている間に、きゅうりは塩で浅漬けに、ナスは味噌炒めにしました。

Dsc066091

Img_7063

 先週以降、前線を伴った低気圧が日本列島を九州から北海道にかけて通過し、記録的豪雨が襲いました。「100年に1回、50年に1回」と言われた豪雨が数年に一度となりました。 

Img_7043

 川が決壊、家屋や水田、畑など農地が浸水被害となり、宮城県では名蓋川(なぶたがわ)が決壊し、広範囲で冠水した大崎市古川矢目地区では堤防の決壊は少なくとも4か所であることが判明。7年間で3度という頻度で大規模水害に見舞われた住民からは「これは人災だ」との声が上がっています。

 「これは天災じゃない。人災だ。防げた。悔しい」、矢目地区行政区長は住民の思いを代弁し、今回破堤した箇所以外にも決壊寸前の場所が複数あることを指摘し「堤防のかさ上げを要望しても、行政は『原状復帰しかできない』の一点張り。しゅんせつなどメンテナンスもしないから雑木に草がたまり、弱い堤防をさらに弱くしている」と語っています。

Dsc065821

 農業を営む住民は『水田も大豆畑も泥水に沈んだ。「明日にでも水が引けばいいが、収量はだいぶ落ちるかもしれない」。折からの米価下落に加え、今後の病気や虫の発生が気がかりだ。』と不安を吐露しています。(河北新報ONLINENEWSより)

Photo

 7月10日に投開票が行われた参議院選挙は、憲法改正に前向きな政党の議席数が伸び、岸田首相は「できる限り早く発議に至る取り組みを進めていく」と述べ改憲に意欲を示しました。「9条への自衛隊明記」「反撃能力」「我が国自身の防衛力を5年以内に抜本的に強化する」と強調しているようです。そして、7月14日の記者会見では、「原発9基の稼働を指示」したことを明らかにしました。

Dsc065981

 新型コロナウイルス感染拡大により経済が低迷し、生活に不安を持つ市民の思いとの乖離を感じます。欧州ばかりでなく米国まで熱波が広がり山火事が発生している状況は、日本も無縁では無く、河川沿岸の住民の声に耳を傾け、河川の堤防強化と源流の森の保水力を高める植林など、気候変動に対する対策を第一に推進すべきだと思います。

Img_7117

Img_7118_2

Img_7097

 森びとプロジェクトは、気候変動に対する歯止めの力は弱いかもしれませんが、9月21日(水)に植樹を希望する方に代わり「里親植樹(7月~9月申込み)」を行い、10月1日、2日(土、日)に「りんねの森」5か所の植樹地の土壌に応じた植樹を行います。

Dsc067561

Dsc067701

 生存基盤である地球の環境を守るために、多くの森ともの皆さんと共に、「地球温暖化にブレーキ」をかけたいと思います。

(副代表 清水 卓)

【アーカイブ】森びと・心の宝物

タイトル:森びと・心の宝物
作成日付:2020年11月
ファイル:ファイルをダウンロード
概要:
森びとプロジェクトの前身、NP法人O森びとプロジェクト委員会時代に、森づくりスタッフが森づくりで得た「心の宝物」をまとめた小冊子です。

本文より:(編集後記抜粋) 
 森びとシニアから貴重な心の宝物を寄稿していただきました。八幡平市の松尾鉱山跡地の森づくり、足尾町の松木村跡地の森づくり、南会津での森を元気にする炭による樹勢回復実証調査、そして森の防潮堤づくりの現場に起ってきたシニアの方々に執筆をお願いした結果、十九名の森びとシニアから次世代の森びとへ伝えたい「心の宝物」が送られてきました。文章にはたくさんの宝物が秘められていましたが、編集では、森びとの次世代にとって忘れてほしくない「心」に絞って文章をまとめさせていただきました。
 
 何故なら、寄稿された文章は、地球温暖化にブレーキをかけなければならないという人類の問題に初挑戦してきた一五年間の試行錯誤の歴史だからです。短い歴史とは言え、現役をリタイヤした多くのシニアが経験したことのない森づくりでありながらも、故・松崎明さんの問題提起に賛同して森づくりを理論的かつ実践的に指導してくれた宮脇昭さん、その活動をけん引してくれた故・岸井成格さん、故・角岸幸三さん、故・竹内巧さん、故・宮下正次さん達の志の端緒をつくり出したことは後の世代にとっての宝物にしてほしいと願っているからです。また、人類の生存が危ぶまれている現代社会においては、生存を持続させる活動の小さな種火になってほしいと願っています。

Img_5411森づくりスタッフの様子(本文とは無関係です)

2022年7月12日 (火)

熱波・干ばつの奥にある”命のつながり”の悲鳴

 アメリカ・ヨセミテ公園の森林が延焼中。幹の間を車が通れる程の太さの幹、樹高は60㍍を超える巨木のセコイアに燃え移るのかと心配です。必死になっている消防隊員の消火作業中の海外ニュースを観ていると、胸が熱くなります。セコイアとの出会いは12年前、私はヨセミテの森に立つと人は森に生かされていることを教えられました。

P7101312  5月上旬、パキスタン北部で氷河湖が決壊して洪水が発生しました。原因は熱波で氷河が解けたと言われていますが、その後もインドやパキスタンでは気温50℃を観測しました。イタリア北部の標高約3300㍍の山頂では氷河が崩落し、ハイカーが命を奪われました。その他にも猛暑の影響は観光業や農業にも打撃を与え、北半球の人々の生活を脅かしています。2 Photo 先週末、足尾・松木渓谷入口でのんびりすることが出来ました。松木川から吹き上げる涼しい風が運ぶカジカガエルや蝉の声を聴きながら、草花の密を吸う昆虫を見ていると、私の存在は川、風、昆虫、草木の一員に過ぎないことを実感できました。

 2013年に故・宮脇昭先生からいただいた『森の力』を読み返し、「いのちを守る循環システムの母体は森である」、「人が森をつくり、森が人をつくる。・・・人生において、社会、国家、人類、生物において、何が一番大切なのか。それは“いのち”です。」ということから、参議院選挙後の政治動向を見ていきたいと思いました。Photo_2

Dscn7723 今週末(7/16)は故・宮脇昭さんが天空の杜に旅立ってから一年です。足尾グランドキャニオンと草花、虫たちが発している予兆に少しでも近づけられた気がしている私です。(顧問 高橋佳夫)

2022年6月25日 (土)

人間のいのちと参議院選挙

 明日は当団体の通常総会が開かれる。議長等に委任した正会員、見守ってくれている賛助会員や協力者、そしてオンラインと会場で総会に参加してくれる正会員とは今年の事業計画をしっかり意思統一していきたいと思っています。

Cimg0226


 

 先日、参議院選挙の党首討論を観ました。また、各党の選挙関連新聞記事を読んでいますが、

物価対策、防衛費増額と改憲、消費税減税等が目立っていました。驚いていることは、想定外の異常気象で世界の人々の暮らしが脅かされている気候危機に関して、党首討論では一言も語られないことでした。

 物価対策などの当面している課題はとても重要な政治課題ですが、それらの課題が気候危機と関連づけられて討論されていないことが非常に気にかかります。

 何故なら、世界の科学者は「地球温暖化が人間の経済活動が原因と断定。1.5度を超えないためには温室効果ガスの世界排出量を2025年までに減少に転じさせ、2030年までに現在の半分に削減し、2050年までにゼロにしなくてはならない。」と警告しているからです。生存(生活と政治経済)の基盤であるエコシステムが危機的だということが、政治家から聞き取れませんでした。

Cimg0181

 

 今年もインド、パキスタンでは記録的な熱波の来襲、中国南部での60年ぶりの記録的な大雨と洪水、アメリカでの巨大竜巻等が国民の生活を脅かしています。日本国内でも、穏やかな四季の訪れに添った暮らしが日常的に体感できなくなっているようです。

Photo

 通常総会では、このような地球に立って生きている人間として何をなすべきか!を議論できればと思っています。また、参議院選挙では、人類の生存基盤であるエコシステムを健全にすることと日本社会の課題を関連づけて、有権者として一票投じていきたいと思います。

(運営委員 大野昭彦)

 

2022年6月20日 (月)

想定外の自然現象が起きる地球に生きる私たち

Img_3957 ハワイ島に住む友人からメールが届いた。30年前、コロラド州デュランゴで1週間過ごした時に通訳と現地案内をしてくれた彰子さんからのメールだった。メールには、「今年の天候は昨年の様ではなく曇りの日が多く、南のキャプテンクック方面は連日土砂降りの雨が降っています。原因のひとつは火山噴火が影響しているようですが、自然界の変化はハワイ島でも例外ではないようです。Img_3374 森から海に注ぐミネラル豊富な淡水の恵みが素晴らしいワイピオ渓谷。この渓谷谷の近くではタロイモを育てているところがあり、この地では今でも島民の主食として蒸して発酵させたタロイモが食べられています。今春、友達と一緒に日の出ハイキングに出かけ、この渓谷に立つと時が止まったような気分になり、自然がつくのだす綺麗さを実感してきました。」と書かれていた。Img_3369 東京電力福島第一発電事故の国の賠償責任を認めない判決を出した最高裁判所。判決は、巨大地震と津波の発生可能性を国が想定しても、津波の規模や波の方向が想定外だったのであるから被害を防ぐのは難しいということのようだ。想定外のことが発生するのは当たり前だ。私たちがこの地球上で生きていくための備えの考え方は、想定できない、経験したことのない自然現象が起きる自然界に生存しているということではないか。この考え方を基にして国の責任を問わないというのであれば裁判官の見識を疑う。と同時に、裁判官を選ぶ際の自分の権利行使に猛省。Img_3370写真は全てハワイ島・彰子さんより。(顧問・高橋佳夫)

2022年6月 6日 (月)

心に植える木を探す森の防潮堤づくり

Photo 8年前から始められている南相馬市の鎮魂復興市民植樹祭で植えられてた木々を育てている市民でつくる応援隊。その森の防潮堤の一部を先日、応援隊の方の案内で観てきた。現場では、驚きと期待を感じたひと時だった。Photo_2風や生きものたちに運ばれてきた種がその森の仲間入りをしていたことが生態系豊かな森に生長するのではないかという期待。砂が多い地には沿岸の砂地に生きる植物が根づき、水分の乾燥を防ぐ役割を果たし、木々が生長する環境をつくりだしていた。また、木々が茂った森の中や梢では、モズ、ウグイス、ヒヨドリ、キジバト等の野鳥が囀り、生物社会の一員の役割をしているようだった。1 Photo_3 ところが、私たち生きものの基盤を支える森と生きものたちの小さなコロニーに粗大ゴミ等が捨てられているという驚きもあった。いざという時に、津波被害を軽減してくれる森の防潮堤を元気にさせている分解動物が分解できないゴミを捨てている人間。市は鎖を張って森への進入禁止を防いでいるが、現場は鎖がぶら下がっているだけで、その理由が市民に伝えられていないようだった。2202205 観察をした翌日は第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭。1.000名の植林ボランティアと木を植えてきたが、木を植えることと人の心にも木を植えるということが今後の課題になってくると思った。その木は、私たちが生きていられることは森が育む生存基盤が健全であることが前提である、ということではないか思う。(顧問 高橋佳夫)

2022年5月22日 (日)

人工林の高齢樹と後期高齢者の恩返し

P5052846 3年後の日本社会では人口の4人に1人が後期高齢者になります。私もそのひとりですが、年金を含め支えてくれている関係者には感謝しています。何か恩返しができないかと、私は17年前から荒廃地に木を植え、若者たちの持続可能な生存基盤になってほしいと願っています。 

P6253315

Photo 新緑が眩しくなってきた日本各地の山の森。目に入る緑色は濃い色をした杉、檜が多い。この木々は人工林として植えられ、その面積の半分は植林してから50年以上経っています。森林は人間活動から排出される二酸化炭素を吸収し、私たちの生存を持続させています。ところが杉、檜の吸収量は寿命が40年過ぎるとその吸収量は低下します(林野庁推定)。2019年の吸収量は2014年度をピークに減少しているそうです。高齢化問題は日本の森にも到来しているようです。 

P5123104

P5193183 次世代が安心して生存できる基盤を健全にしていくためには、高齢者と高齢樹が何らかの恩返しをしなければと思うと、木を植えて森を育てる活動はそのひとつだと思います。だからと言って高齢化した人工林は勝手に伐れません。人工林の所有者には伐採していただき、その木を積極的に暮らしに使ってほしいと思います。伐った後地には幼木を植え、二酸化炭素吸収力の高い森へ育ててほしい。Photo_2 林野庁は地球温暖化防止の一環として1億本の木を植える国民運動を提唱しています。高齢樹と高齢者対策のひとつとして、その運動を実現してほしい。私は、その運動をサポートしていきたいし、運動の拡大を期待しています。(顧問・高橋佳夫)