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2023年1月 1日 (日)

森の中から社会を、暮らしを考える1年に。

 新年あけましておめでとうございます。

 2023年も、会員、森ともの皆さんと一緒に山と心に木を植えていきます。

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 地球温暖化にブレーキをかけたいと2005年から植樹を行ってきた足尾・旧松木村跡地の臼沢の森は「成人」(人間でいう18歳)を迎えます。松木、新松木、民集の杜も多くのボランティアや森びとサポーターに育てられすくすくと育っています。

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 植樹を行ってくれた子供たちよりも小さかった苗木は、3年で2mを越えます。木々たちは太陽の光や水分、土中の栄養を得るために互いに競争し、我慢し、共生しています。

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 雪が積もり、葉を落とした森は静寂に包まれていますが、「森の住人」たちは森の恵みを得るために木に登り、草をかき分けています。

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 林内に入るとクヌギの木の根元におがくずが落ちており、木の幹に開けられた穴を覗くとカミキリムシが住まいづくりをしています。

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 木々たちは木の芽をぎゅっとつぼませ、春が来ることを待ちわびています。

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 あらゆる生物が共生し命をつなぐ地球は今、悲鳴をあげ続けています。

 人間の経済活動によって、戦争によって、さらに気候変動が進み世界各地で洪水、干ばつや熱波、大規模な山火事、寒波など異常気象が発生し人間の暮らしを脅かしています。

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 昨年11月に開催されたCOP27は、化石燃料削減・廃止に向けた具体的な議論が進むことに期待が持たれていましたが、現実は後ろ向きな世界のリーダーの姿でした。

 2023年も昨年以上の災害が発生することを覚悟し、備えなければなりません。

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 生物社会の一員である私たち。2023年も地球温暖化にブレーキをかけたいと願う皆さんと森に入り、森の中から、政治や私たちの暮らしを考えていきたいと思います。そして、森びと各県ファンクラブと共に地域の皆さんと気候危機下の生活を考える話し合い(お茶会)をつくり出していきたいと思います。

 本年もよろしくお願いします。

(運営委員会副代表 清水 卓)

 

2022年12月28日 (水)

森に寄り添う生活を世界の常識に

 2億人ものアメリカ国民が記録的な寒波に襲われています。一部の州では生命の危機におちいるとして外出禁止令が出されています。災害の規模は比べものになりませんが、日本も昨年に続く暴風雪で不便な生活を強いられています。Photo 記録的な寒波の襲来は、北極の氷が夏季に急速に溶け出し、その広さも年々拡大していることによって、大気の循環(極循環)が乱れているらしいです。それは成層圏の対流に変化を及ぼし、偏西風を蛇行させて冷たい空気の塊が南下するといいます。Photo_2 今年の気象を振り返ると、世界中の人々の生活観を見直すことが突き付けられている気がします。大雨や豪雪は止んでくれることを待つ以外に打つ手がない私たち、猛暑も過ぎ去るのを待つ以外にないことを体感しています。さらには、大雨に向き合うには側溝の許容範囲、堤防の強度、盛土の強度、鉄道や道路の橋梁強度等が限界にきている、暴風や豪雪に向き合うには電柱や電線の強度、道路や空港等の災害対策の基準が通用しなくなっています。Photo_3 その上、ゼロコロナ政策が失敗したように、人間の都合による経済優先の生活スタイルをこれからも継続していくようでは、自然界の猛威を予測できないほどの気象が来年以降も襲来してくるのではないかと心配です。Photo_4 このような中で、森びと会員が集う「森びと県ファンクラブ」は、地域の方々に呼びかけて、気候危機と向き合う備えを話し合う「お茶会」を実施してきました。「お茶会」は一都5県で初めて実施されましたが、地域の方々と私たちの心をひとつにすることができました。Photo_5 予測できないほどの気象の猛威の襲来は人間活動に要因があります。今までの人間活動を見直すには政治を変えなければなりません。「お茶会」は、その波を地域から大きくしていくことを願って実施されています。森に寄り添う生活スタイルが世界の常識になることを願って、「お茶会」は来年も続けられると思います。「森びと県ファンクラブ」皆さん、未来の社会を描く一歩を踏出していただきありがとうございました。(顧問・高橋佳夫)

2022年12月16日 (金)

来年は秋田県での「お茶会」を開催します

 11月6日〜11月18日、エジプトにおいて国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)が会期を延長して終了しました。主な論点は、途上国への新基金の設立が決まった一方、COP26合意事項の長期目標をパリ協定の1.5℃に強化したことや石炭火力の段階的な削減などを上回る合意がされなかったことでした。このままでは、気候変動による被害が多発し、生存への不安がより強くなり、取り返しのつかない事態になってしまいます。日本は削減目標の強化を打ち出すこともなく、化石燃料の廃絶の道筋にも合意できなかったことからも、事実上COP 27は後退あるいは失敗したと言わざるを得ません。

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 しかし、立ち止まって批判をしているだけでは、無責任ですので、来年は気候危機下の現実に向き合うための備えを話し合う「お茶会」を秋田県でも開催していきます。今年9月には南相馬市を訪れ、応援隊・福島県ファンクラブとの合同で「お茶会」を開催し、この間お付き合いのある工藤新一秋田市議にも同行していただきました。異常気象の現実を出してもらい、そのことを巡って掘り下げて議論をして、“またやろう”、“ためになるから、また参加しよう”となる「お茶会」を作ります。よろしくお願い致します。(運営委員・大山博延)

2022年11月30日 (水)

”森づくりは楽しい”を見つけ出す森作業

早いもので明日から師走。足尾森作業チームの皆さん、各県ファンクラブの皆さん、各地の森の手入れお疲れさまでした。1 足尾の森作業チームの師走は木枯らしに身を引き締めておこなう作業の後でひと区切りをつける予定。2 22日の冬至を前にして、1年間の森づくりを振り返るのは大切なこと。今年は、どんな鍋を囲んで行われるのか楽しみです。それぞれの思いや抱負を語り合い、森や草木から教えられた森に寄り添う人間の手入れの心得を心に沁み込ませるひと時は森びとには欠かせない。4 年間100日以上もの時間を無償と手弁当で森作業を継続している森とも達の“楽しみ”とは何か。古希世代から還暦世代への森作業に移行している足尾の森作業チーム。1年間で得た森づくりの“楽しみ”はどんなことであったのかつかみ取ってほしい。3 5 多くの人々の生活スタイルが効率性と合理性に支配されている中で、無償で手弁当の森作業を1年間も楽しくできている意味を振り返り、森作業チームの心得に育ててほしい。(顧問・高橋佳夫)

2022年10月15日 (土)

「新しい林業」始めます

 この4月から、サラリーマンに復帰して新しい仕事を始めました。森林・林業に関わる仕事ですが、森びとでやっている活動とは少し方向性が違います。森びとの活動は、個人である参加者が山に木を植えることを通じて、身の回りの自然・環境、普段の暮らしとの向き合い方を考え、より良い将来、社会の実現を目指していく、そういう市民運動だと私自身は捉えています。

 一方、この4月から始めたのは、日本の林業の技術的な仕組みを洗いなおし、日本の多様な山林の条件にマッチした林業を日本の各地に根付かせる、そんなちょっと大上段にかまえた林野庁の補助事業「新しい林業」経営モデル実証事業のお手伝いです。

1_2 こんな機械で、森林作業の地拵え、下刈をやりたい‼(マルチャー0.45)

 ご存じのとおり、日本の国土の3分の2は森林が占めており、その4割約1000万ヘクタールが人手で植えた人工林、さらに人工林の半分以上が既に50年生を超え十分木材資源として利用可能となっている、世界でも指折りの森林大国といって間違いありません。こう書くと、日本の林業って結構もうかっているの?と思われるかもしれませんが、実は木を切って売っても森林所有者にはほとんど手元にお金が残らないというのが現状です。私もしばらく森林・林業の仕事を離れていたので、もう一度勉強して、この辺の話をしばらく書かせていただこうと思います。(運営委員・井上康)

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国内にはこんな立派な山が各地に(長野県天龍村)

2022年10月10日 (月)

「気候革命」(『毎日新聞』)を読んで、描きたい希望の楽園

Photo_3「人間は、消費と排泄の後に死ぬ・・・!なんか情けない存在なのですね。人間はこのエコシステムに貢献出来なくても、せめて破壊しない、その範囲内でのエコ生活が求められます」・・・。これは友人が私に寄せられたメールの一部。Pa031699  フロリダ半島に上陸したハリケーン「イアン」の最大風速が67㍍であった。暴風と海水は木造建築物、電柱や送電線の倒壊、そして太い樹木等をなぎ倒した。怯えていた被災者の様子をテレビで観て感じたことは何もできない自分の存在であった。私の冷厳な現実は友人のメールの通りだと思った。さらに思ったことは、このような恐ろしい気象が、毎年、生活現場や労働現場に襲ってくるのかと思うと、私たちはどんな生活をすればよいのかということであった。 

Photo そのヒントは国立環境研究所上級主席研究員・江守正多さんが与えてくれた。9日の毎日新聞(シリーズ「気候革命」)は、一面トップに「気温上昇1.5度でも低く」という見出しの中で、気候科学者(江守さん)の「覚悟」を報じた。それによると、江守さんは7月、神戸市の住民などが神戸製鋼所と関西電力などを相手に、石炭火力発電所の新設・稼働の差し止めを求めている裁判(気候変動提訴)の証人尋問に立った。その江守さんの地球温暖化に向き合う決意と情熱に、さらには、「温室効果ガスが出なくなるように、社会全体の仕組みやルールを変えていく必要があります。一人一人にできる本当に大事なことは、そのような変化の必要性を理解し、後押しすること。変化を求めて声を上げていくことだと思います」という、江守さんの実践性に、私は敬意を表し、連帯の拍手を送る。 

Photo_2 限られた人生を「情けない存在に」終わらせないために、私は、“森と生きる生活スタイル”を森とも達と描きながら、変化を求めて声を上げていきたい。(顧問・高橋佳夫)

2022年10月 1日 (土)

岩手県八幡平と宮城県名取、荒浜の植樹地域を視察して

 9月23日盛岡駅に降り立ち、八幡平松尾鉱山跡地の広葉樹植樹地に入ったのは午後3時頃。小雨も鉱山跡地に着くと降り止み、大野さんと秋田の大山さんの案内で植樹地域を散策をしました。Cimg0007

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 硫黄鉱山採掘跡地は強酸性の土壌であることから植樹された皆さんのご苦労ははかりしれません。森びとプロジェクト委員会みちのく事務所が2006年から行ってきた松尾鉱山跡地への植樹活動が2018年で区切りを迎えたと伺った。土質や気候条件もあり思うようには育ち難い状況でした。改めて人間の経済活動で一度疲弊した環境を取り戻す活動の厳しさを感じました。

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Cimg0017 翌24日は盛岡から仙台に移動し、宮城県ファンクラブの皆さんの案内で名取、荒浜の津波被災地の防潮林の植樹地域を視察。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊の皆さんも合流し、あいにくの雨模様でしたが名取も荒浜も広葉樹は勢いよく育っていました。

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Cimg0046 この間に補植や下草刈りとファンクラブの皆様のご苦労を耳にし、敬意を新たにした次第です。名取も荒浜も林野庁で植林したクロマツも南相馬市のクロマツとは比べものにならないほど成長しており、3メートルを超えている状況でした。

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 現在の環境問題を考えるとき、森びとプロジェクトの植樹活動継続の重要性を再確認した次第です。これからも大地と心に木を植えていきましょう。

(代表・桜井勝延)

2022年9月13日 (火)

実りある秋の収穫を迎えて考える

Dsc_0060_3     那須野が原の田園風景

 私の住む大田原市でも、お米の収穫が始まった。たわわに実る黄金の稲穂。農家の方は、手際よく、晴れの日を見計らってコンバインを繰り出し、テニスコートの約5倍もある田んぼの稲を1時間もかからずに刈取り収穫する。それを軽トラに積んで収納庫に運んで乾燥する。今年のお米の出来栄えは、「天気も良く、まずまずだ」という。また、ブドウやナシの収穫も最盛期、実りある秋の収穫を迎えて農家の方は大忙しです。

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 9月10日「中秋の名月」の夕方に、棒のようなものを持った子供たちと大人たちが我家を訪ねてきました。なんだろうと思い訪ねたると「豊年を願い、各家を回っている。」と。子供たちが、「豊年棒~豊年棒~・・」と声を掛け合いながら藁で作った「豊年棒」で地面をたたいて、その年の豊かなみのりに感謝し、土の神様に来年の五穀豊穣を祈っていました。帰りに、未来に繋ぐ子供たちに「お菓子」をあげました。

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 しかし、地球温暖化で海水温は不可逆的に上昇し、このまま気温が上昇続けた場合、稲作での米の潜在的な収穫量が北海道では13%増加、東北以南では8~15%減少すると言われています。そして、農業は森の恵みであるミネラル豊富な水によって成り立っていますし、私たち人間は森に生かされていることを実感します。温暖化にブレーキをかけ、その森を元気にすることです。

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 先月、青森県では記録的な大雨で、岩木川の堤防が決壊して、リンゴ園や田畑に土砂が流れ込むなどの被害を受けました。10市町村のあわせて641ヘクタールにのぼるといいます。ただ、2013年にも台風で浸水被害を受けましたが、その後は堤防が整備され、大きな被害は出ていなかったといいます。どのような内容で整備されたのか、そして1時間に120ミリの豪雨に対して、いのちを守るためには何をどのように備え得るべきか考えなければなりません。

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 また、JR東日本は五能線について、鯵ヶ沢と秋田県の岩館(いわだて)の間は、復旧の目処が立っていません。また、奥羽本線の秋田県の大館と鷹ノ巣の間は2か月程度で復旧する見通しとしていますが、津軽線の蟹田と三厩の間も依然として、運転再開の目処は立たないと発表しました。

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 これから本格的な台風シーズンをむかえます。最近は温暖化の影響で季節問わず自然災害が頻発し、強大化して命と暮らしを脅かしています。河川氾濫などで農地の冠水、土砂の流入などの災害が増えています。また、海水温の上昇で、近海で取れる漁場や魚種も変化しているそうです。

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 私たちは、一喜一憂している場合ではありません。国連は「温暖化で海水温は不可逆的に上昇し、極端な気温上昇や大雨のリスクが高まる」と警告をしています。警告を受け止めて、生存可能な地球基盤を健全にしなければなりません。誰もが出来る行動で森に寄り添う暮らしに転換しませんか。

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 元気な子供たちのために、生きるもののいのちを守るために、森からの恵みに感謝し、緑豊かな森を後世に遺したいと願っています。

(運営委員・大野昭彦)

2022年8月30日 (火)

気候危機下の生活スタイルに切り替える時期が来た

 今年6月、氷河湖が溶解して洪水被害を受けたアフガニスタンの人々。その後も洪水が続き、被災者が3千万人を超えているという。溶解した氷河の勢いをTVで観ていると恐ろしい。オリーブオイル生産世界一のスペインでは、干ばつで三分の一が減産という。インターネットで異常気象を検索すると、今年の北半球で発生している記録的な熱波と大雨等の猛威は想像を絶する。冷静になって被災報道を見聞きすると、人は「(高温は)異常な状態」の中での生活を強いられていると感じる。と同時に、人はその状態が過ぎ去るのを待つ以外にないという存在であることを実感する。Photo 定年後、年金支給までの仕事に就いている後輩は屋外で車両清掃をしている。現場は気温35℃過ぎても作業は中止にならず、現場管理舎は「水分を摂って作業してください。と言っているだけで不満だ」と言っている。野外作業の労働環境は気温35℃どころではないと思う。気象庁が言う「異常な状態」は今までの生活を続ける限り、その環境はさらに悪化すると予測しておかなくてはならない。Photo_2 8月に開催(東京都内)された全国学童軟式野球大会は熱中症予防のために、試合を午前中と夕方からの2部制で行い、試合時間も短縮した(8/27『毎日新聞』)。「選手の負担を軽減し、けがの予防につなげるため」とする運営側の判断。この記事を読み、気候危機下の生活スタイルの端緒をみた。そして、猛暑日の野外労働の法的整備が必要ではないかと思い、不満を言っていた後輩にその旨を伝えた。

Photo_3  気候危機に向き合う生活スタイルへのギアチェンジは“待ったなし!”だと思う。そのスタイルには私たちの声を反映していきたい。森びとの秋の活動はその声を地域で出し合う。森びと県ファンクラブは、その“お茶会”を各地域で計画していく。(顧問・高橋佳夫)

2022年8月17日 (水)

都市にも本物の森を!

私の地元は新潟県新潟市。市の西・南には市民に愛される里山(角田・弥彦・秋葉山など)があり、東は工業地帯があって北側は海に当たる。帰省するといつも思うのが、街の中に本物の森(土地本来の森)がなく、そもそも緑が少ない、ということだ。

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海側には松林や畑が広がり、平地は住宅地を一歩離れると一面田んぼなのだが、土地本来の森を見たことがない。自宅の裏に、開発から取り残された雑木の丘が残っているが、子供のころ松林だった場所は荒れ果てて、近所の仲の良いお父さんが時折整備して歩ける道がある以外は藪、遷移の途中にある。神社仏閣も似たようなもの。ほかの都市ならきちんと護って大きな木があるところが多いが、残念ながら新潟はそういうところがほとんどない(きがする)。角田山をはじめとする里山は、春は花の名所となり県外からも訪れる人が多かったりするのだけれど、多くの市民の生活圏からはそれなりに離れている。


先日東京で目黒の自然教育園を歩いた。ここも元をただせば庭園であったり、火薬庫であったりと人の影響を受けていた二次林である。ただ、その後は基本的に手を入れず、今はスダジイの巨木が太古の森といってもいい趣を醸し出していて、都市の中にあり、区民が望めばすぐにアクセスできる。


そこでまた新潟市に戻るわけだが、ここで新潟市の、「本物の森」って何だろう、と思ったときにそれを知り、触れる場所がないのではないかと気づいた。専門家ではないので、何をもってして、というのは明確にはわからないが(そして実際はあったりするのかもしれないが)、そういう場所が街の中に一か所でもあればいいのではないか。そこを訪れて、考えることはたくさんあるし、なにより多くの生き物がそれに付随して増えていくはずだ。


そしてそれは新潟だけではなく、そういう場所がない、全国のすべての都市あったっていいじゃないかと思う。そしてそれは今からでも作れるはず。例え100 年かかったとしても、100年後のために。どうでしょう?(運営委員 小黒伸也)