今年初の森の手入れで深呼吸
約半年ぶりの足尾入り。自宅から軽自動車を4時間運転して、里の道を走り続けた。3時間半ほど走ると渡良瀬渓谷鉄道の沢入駅付近を走る。山にはヤマザクラが早い春を告げていた。その息吹を感じようと少し窓を開け、今頃に感じるなま温かい空気を吸ってみた。 足尾町内の足尾駅近くに来ると、新聞で知った2025年オープン予定の「足尾銅山記念館」工事が行われていた。3月31日のオープンらしいので楽しみである。施工者が古河林業㈱というから、森づくりの専門家たちによる将来を生きる世代への知恵が発信されるのだろうと期待している。私の願いは、「負の遺産」を「未来への財産」へつなげてほしい。オープンまではなんとしても元気で森づくりをしていきたい。 足尾ダムまでの道沿いの桜は蕾も小さい。ニセアカシヤの幹や枝が白くなっている。春の陽気が早く訪れていることもあって猿も生きるために必死だが、樹皮を食べられたアカシヤが可哀そうに思えた。
松木沢では、「みちくさ庭」のミツマタが花の蕾を膨らませていた。間もなく黄金色に化粧してくれるだろう。 久しぶりに鹿が歓迎してくれているようだった。車から5㍍程の近くで顔を合わせることができた。明日は久しぶりの森の手入れをする。(顧問・高橋佳夫)
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