「気候変動関連死」のリスクを下げる市民の力
先月は足尾・松木渓谷入口にある「みちくさ」で、今月は一昨日の深夜に体験した一時間に100㍉もの大雨の恐怖。足尾では土砂で簡易ハウスが流されるのではないかとビビり、自宅では草木が踏ん張って土砂流出を起きないように祈った。 9月に入っても猛暑日で熱中症に注意する日々が続き、同時に、局地的な大雨災害にも注意しなければならない日々が続く。日本各地は日本海と太平洋からは温かい大量の水蒸気を含んだ雲が陸地に流れ、山にぶつかり、寒気に冷やされ大雨になっている。その気ままな雲の動きでビビったり、森の力に頼って災害から逃れたい私。暑さは農漁業にも被害をもたらし、弱者の食生活をも苦しめている。台風シーズンのなかにあって、今までのような生活観でいられなくなった。 夜(9/10)、「クローズアップ現代」いうTV番組を観た。感じたことは、気候変動関連死のリスクは弱者や低所得者が高いということ。リスクを低くするためには、①正しい情報をつかみ拡げる②共有した情報を基に声をあげて、リスクを減らす目的を実現させるアクションを起こす③その力を借りて私たち生活をも見直す④この市民運動が世界の海水温度を下げていく「地球びと」のうねりとなる“希望の松明”を掲げよう、ということであった。 誰もが感じていることは、一時間に100㍉以上の大雨の勢いは人間力で防げるという考えは通用しなくなったことではないか。自然界の猛威には逆らうのではなく、「いなす」という先人の知恵が役に立つ時代がやってきた。台風10号が教えてくれたことはコンクリートだらけの都市や街では先人のその知恵も活かされないようだ。目先きだけの備えたけではいのちを縮める結果につながっていくということが見えてきた。 (森びとアドバイザー・高橋佳夫)
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