福島第一原発2号機燃料デブリ取り出しと廃炉はいつ完了するのか?
8月22日、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料デブリの取り出しが開始されるはずだった。しかし、人為的ミスで延期。2週間かけて3グラム取り出す予定が延期された。そして、9月10日に再び開始された。溶け落ちた燃料デブリは880トンとされ、東電は今も廃炉まで30~40年と言い続けている。2週間で3グラムずつ順調に進んだとして、1,150年以上かかる計算になる。これでは廃炉完了は夢のまた夢ではないか。
一方で、原発被災地周辺の復興に目を向けると、人口減少の加速化や少子高齢化が急速に進んでいる。原発事故前と現在の人口を比べると、南相馬市75%、浪江町8%、双葉町5%、大熊町4%等の現状にある。
「福島の復興なくして日本の再生なし」と野田総理から安倍、菅、岸田まで言い続けてきたが「福島の復興」はいつになるのか?「怒り」を通り越して「諦め」感の中にあるのが被災地福島の現状ではないか。
現在、自民党総裁選挙、立憲民主党代表選挙が行われている。この中で「福島の復興」、「福島第一原発の廃炉」については誰も触れていない。日本の政治家の無責任さと無作為さを感じる。
日本の政治家よ、ドイツの政治家を見習え!
(運営委員会代表・櫻井勝延)
コメント