7月15日(土)から16日(日)にかけて梅雨前線が東北北部付近に停滞し、秋田県を中心とした広い範囲で統計開始以来の記録的大雨が1日近く降り続いたことが特徴的でした。秋田県では3万世帯以上が浸水被害を受け、特にJR秋田駅周辺を中心とした市街地で被害が多発しました。
冠水・浸水が多かった秋田市街地に注目すると、今回の浸水・冠水被害には大きく2つのパターンに分かれました。雨水が排水施設の能力を超えて地上にあふれる「内水氾濫」と、川からの「外水氾濫」が重なり被害が大きくなりました。JR秋田駅周辺には、知人・友人も何名かいましたので連絡を取ったところ、やはり多くは浸水被害に見舞われ、家だけではなく車はほぼ廃車となってしまったそうです。また、7月15日(土)の帰宅途中に自宅までの道路が冠水し、自宅にたどり着けなかった後輩もいました。
隣町の五城目町内川地区では、昨年8月の大雨による浸水に引き続き、今年も甚大な被害を2年連続受けることとなりました。同様に私の自宅(井川町)真向いの数件が、昨年に引き続き浸水の被害を受け、今までにはないほど堤防ギリギリまで増水しました。当然町から避難指示が発出され、私ども夫婦は町の避難施設に避難し一夜を過ごしました。
自宅真向いの浸水に見舞われた家屋(写真)
私ども夫婦はまだ60歳前半ですので、今災害に見舞われても避難などの対応は可能なのですが、今後高齢になり歩行も自動車運転もままならない年齢になった時のことを考えると正直なところ、運を天に任せるしかないような心境にもなります。
毎年のように「観測史上あるいは統計開始以来の記録を更新しました」とかという時代を思うと、この温暖化による異常気象下においては「大丈夫だろう」は通用しなくなっています。情報の把握とまずは安全な場所への移動・避難が重要だと考えますので、「お茶会」では異常危機下での現実を地域の方々と話をしていき、現在地域ではどんなことが足りないのか、どんなことが出来るだろうかを話していきます。
(運営委員・大山博延)