日本の森林に関する基本的な計画
暑い日が続いているなか、暑苦しい話題で失礼します。
林野庁のホームページを見ていたら、いいのを見つけました。「全国森林計画」です。
日本の森林計画の仕組みをざっと書くと、最初に「森林・林業基本法」に基づく「森林・林業基本計画」があり、これに即して「森林法」に基づく「全国森林計画」があって、ともに5年ごとに見直しをします。さらにこの下に具体的な地域ごとの計画として、民有林には都道府県、市町村、森林所有者等が定める計画があり、国有林では森林管理局ごとの計画があります。
この「全国森林計画」(令和6年4月から令和21年3月までの15年計画)の案が現在公表され、いわゆるパブリックコメントの募集を行っています。林野庁の公式な表現によれば「この度、「全国森林計画(案)」について、広く国民の皆様から意見・情報を募集いたします。」とのこと。締め切りは8月23日です。
全国計画ですから、はっきり言って具体性に欠け、意見をだすのは難しいところです。とはいえ、皆さんが興味を持ちそうなところをあげれば「Ⅲ 森林の保全に関する事項」という項目に、森林の土地保全、保安施設、森林の保護等についての記載があります。
興味のある方は、一度林野庁のホームページ(https://www.rinya.maff.go.jp)をごらん下さい。さらに意見を出していただければ、元林野庁職員の一人として、大変ありがたく思います。
暑苦しい話を続けたので、最後に少し涼しい写真を貼っておきます。松本市の奥、奈川地区で収穫調査をしていた時の一枚です。渓流には野生?のワサビが生えていました。
(運営委員・井上康)