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2024年5月 3日 (金)

自然界と人との”つながり”を探す足尾での出会い

20240503 2011年5月、足尾・松木渓谷入口にオープンした「遊慟楽舎」(愛称名・みちくさ)。オープン目的は自然界との出会い、人との出会いである。様々な出会いから自分の狭い世界を拡げたいと願ってオープンしてから13年目。「みちくさ」の番人(舎人と呼んできた)を振り返ってみると、様々な出会いがなかったならばひとりよがり的な人生になっていたかもしれない私。20240503_2 20240503_32024050320  松木渓谷周辺の草地には鹿、猿、アナグマ、野ウサギ、ツキノワグマ等の動物の糞があちこちに落ちている。しかし、いつの間にかその糞は粉々になって草の陰で見えない。フンコロガシの仲間達が糞を分解している。糞の中には動物たちが食べた草や木々の種が混じり、フンコロガシの仲間によって地中に運ばれるか、運ぶ途中で草原に落ちる。足尾の草地にはアキグミが多く生えている。それは昆虫たちが運んだのかもしれない。秋、アキグミの実が熟すと野鳥やキツネ等の栄養源になっている。勿論、私たちが食べても美味しい。また、アキグミは光合成を行って、私たちの生存に欠かせない酸素を生産している。20240503_4  「みちくさ」での出会いがなければ自分のいのちは草木や生きものたちと“つながっている”ということすら体験できなかった。人間社会での人と人の“つなかり”、見ようとしないと見えない自然界と人との“つながり”は人間を含む生きものたちの生存の常識であることを知ることができた。20240503_5

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 今日から75歳の森びとシニアスタッフの橋倉さんがその舎人に専念している。以前から番人をしてくれたが、「みとくさ」の主になろうとしている橋倉さん。森びと次世代シニアの山田さんも次の舎人を目指している。人間の都合で壊した森を甦らせたいと願って育てている森の若葉の風に触れてみませんか。森づくりアドバイザー・高橋佳夫

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