地震への備え 何が一番必要か
能登半島地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々へ心よりお見舞い申し上げます。
タイトルに書いた「地震に備えて何が必要か」という話。経験から言えば、まず一番は車を持っている人はできるだけ燃料タンクをからにしないこと。私自身はメーターが半分になる前に給油するよう、普段から気を付けています。災害への備えとして水や食料、貴重品、小銭・現金などがよく言われますが、車のガソリンについて言及している記事はあまり見ません。しかし、地震被災地ではガソリンを入手するのが著しく困難になります。車があればもちろん移動ができるし、暖も取れる、携帯やスマートフォンの充電もできます。是非、この欄を読んでいる人には意識してもらいたいと思います。
東日本大震災が発生したそのとき、山形県寒河江市にある山形森林管理署に勤務し、車で1時間ほどの山形森林組合2階の会議室で研修に参加していました。午後の研修も休憩時間に入ろうかという3時直前、突然、周り中の携帯が鳴りだし、何事かと思ったのが最初です。地震の報道では、「今までに経験したことのない揺れ」というフレーズを見聞きしますが、まさに驚くべき大きく長い揺れが襲い、すぐに停電。もちろん研修は中止。携帯で確認すると、宮城・岩手で大きな地震のあったことを知りました。署に戻る道では、信号機が全滅、道路には亀裂が入り、引き続く地震で路側の電線が大きく波打っていました。
その後、山形森林管理署が宮城県の署等をサポートする拠点となり、全国から届く救援物資の整理、搬送、要望への対応、東京からくる関係者の案内とさまざまに動き回ったことを思い出します。なお、ガソリンはドラム缶をもって新潟まで買いに行き、携行缶に詰め替え送り届けたりもしました。
冒頭に載せた写真は、高知県四万十川の川べりに広がる菜の花の写真です。皆様に暖かい春が訪れますことを。(運営委員・井上康)
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