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2023年2月15日 (水)

「新しい林業」に働く人の未来

 昨年10月のこの欄に「新しい林業」経営モデル実証事業のことを書きました。事業の具体的なことは、林野庁のホームページを見ていただければと思いますが、この事業では、大学の研究者をはじめとする有識者に集まっていただき、新しい取組みにチャレンジする12のグループを選定し、3か年で一定の結果をまとめることになっています。

 「森びと」のページに来ている皆さんは、林業をどのような仕事だと捉えていますか?私の若いころ、林業は代表的な「3K(きつい、汚い、危険)」職場といわれ、なかなか人の来てくれない仕事といわれていました。もちろん今でも他の産業に比べて楽な仕事とはいいがたいのですが、それでもいろいろな機械化が進み、日本各地に「林業大学校」ができ、女性や若い人の参入も進んでいます。

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「ハーベスタ」という立ち木を伐採し丸太を作る機械。もちろん女性でも使えます

 モノづくりにたずさわっている人達はよく自分の作ったものが将来残っていくのがうれしいといいます。「森びと」の植林活動に参加している皆さんも、自分の植えた木が育つ喜びは十分承知のことでしょう。私自身も若いころ植林した北海道のカラマツ林で30年後に間伐作業の行われているのを見て、大きな喜びを感じたことがあります。より多くの人が、林業に携わり、こうした満足を得られるようになればいいなと思います。「新しい林業」では、これからの人たちにもっと魅力のある林業を提示することも一つの目標です。今回は「職業」としての林業のことをちょっと書いてみました。

(運営委員 井上康)

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帯広の近く浦幌町にある私有林。トドマツを主体とした針広混交の人工林

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