人間が蒔いた「複合被害」は私たちが刈り取る
九州地方でも水道管の凍結防止が生活上必須になってきたようです。石川県では今季の寒波襲来で1万世帯が水道の凍結・破損し、自衛隊に災害派遣を要請しました。寒波の襲来では、道路、鉄道、空港等もストップしました。このような不便で寒さに耐えなければならない生活は日常的になってきているのではないでしょうか。 環境省は、「熱中症対策を温暖化軽減策の一つと位置付け」て、「気候変動適応法改正案」を今国会に提出するそうです。熱中症警戒アラートの発令時には、冷房完備の施設を開放することを市町村に義務付けるようです。 施設の開放は当然なことですが、アラート発令時の屋外労働や教育等の対策も改正案に盛り込むことも大切なことではないかと思います。私たちの生活(経済活動とその政治)が蒔いた種が不便で怯える生活を招いているのかと思うと、その要因は私たちで刈り取るほかないと思います。 誰もが経験したことのない新型コロナウイルス感染パンデミックと地球温暖化による想定外の異常気象の猛威による「複合被害」下では、私たちは自然界と人間社会の均衡を図っていく生活スタイルを実現していく通過点に立っていると思います。また、ロシアとNATO+ウクライナ支援国の戦争も対立するイデオロギーのせいにするのではなく、“地球びとの生存を守っていく”ための和平協議のスタート年にしてほしいと願っています。(顧問 高橋佳夫)
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