「気候革命」(『毎日新聞』)を読んで、描きたい希望の楽園
「人間は、消費と排泄の後に死ぬ・・・!なんか情けない存在なのですね。人間はこのエコシステムに貢献出来なくても、せめて破壊しない、その範囲内でのエコ生活が求められます」・・・。これは友人が私に寄せられたメールの一部。 フロリダ半島に上陸したハリケーン「イアン」の最大風速が67㍍であった。暴風と海水は木造建築物、電柱や送電線の倒壊、そして太い樹木等をなぎ倒した。怯えていた被災者の様子をテレビで観て感じたことは何もできない自分の存在であった。私の冷厳な現実は友人のメールの通りだと思った。さらに思ったことは、このような恐ろしい気象が、毎年、生活現場や労働現場に襲ってくるのかと思うと、私たちはどんな生活をすればよいのかということであった。
そのヒントは国立環境研究所上級主席研究員・江守正多さんが与えてくれた。9日の毎日新聞(シリーズ「気候革命」)は、一面トップに「気温上昇1.5度でも低く」という見出しの中で、気候科学者(江守さん)の「覚悟」を報じた。それによると、江守さんは7月、神戸市の住民などが神戸製鋼所と関西電力などを相手に、石炭火力発電所の新設・稼働の差し止めを求めている裁判(気候変動提訴)の証人尋問に立った。その江守さんの地球温暖化に向き合う決意と情熱に、さらには、「温室効果ガスが出なくなるように、社会全体の仕組みやルールを変えていく必要があります。一人一人にできる本当に大事なことは、そのような変化の必要性を理解し、後押しすること。変化を求めて声を上げていくことだと思います」という、江守さんの実践性に、私は敬意を表し、連帯の拍手を送る。
限られた人生を「情けない存在に」終わらせないために、私は、“森と生きる生活スタイル”を森とも達と描きながら、変化を求めて声を上げていきたい。(顧問・高橋佳夫)
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