「新しい林業」始めます
この4月から、サラリーマンに復帰して新しい仕事を始めました。森林・林業に関わる仕事ですが、森びとでやっている活動とは少し方向性が違います。森びとの活動は、個人である参加者が山に木を植えることを通じて、身の回りの自然・環境、普段の暮らしとの向き合い方を考え、より良い将来、社会の実現を目指していく、そういう市民運動だと私自身は捉えています。
一方、この4月から始めたのは、日本の林業の技術的な仕組みを洗いなおし、日本の多様な山林の条件にマッチした林業を日本の各地に根付かせる、そんなちょっと大上段にかまえた林野庁の補助事業「新しい林業」経営モデル実証事業のお手伝いです。
こんな機械で、森林作業の地拵え、下刈をやりたい‼(マルチャー0.45)
ご存じのとおり、日本の国土の3分の2は森林が占めており、その4割約1000万ヘクタールが人手で植えた人工林、さらに人工林の半分以上が既に50年生を超え十分木材資源として利用可能となっている、世界でも指折りの森林大国といって間違いありません。こう書くと、日本の林業って結構もうかっているの?と思われるかもしれませんが、実は木を切って売っても森林所有者にはほとんど手元にお金が残らないというのが現状です。私もしばらく森林・林業の仕事を離れていたので、もう一度勉強して、この辺の話をしばらく書かせていただこうと思います。(運営委員・井上康)
国内にはこんな立派な山が各地に(長野県天龍村)
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