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2022年6月 6日 (月)

心に植える木を探す森の防潮堤づくり

Photo 8年前から始められている南相馬市の鎮魂復興市民植樹祭で植えられてた木々を育てている市民でつくる応援隊。その森の防潮堤の一部を先日、応援隊の方の案内で観てきた。現場では、驚きと期待を感じたひと時だった。Photo_2風や生きものたちに運ばれてきた種がその森の仲間入りをしていたことが生態系豊かな森に生長するのではないかという期待。砂が多い地には沿岸の砂地に生きる植物が根づき、水分の乾燥を防ぐ役割を果たし、木々が生長する環境をつくりだしていた。また、木々が茂った森の中や梢では、モズ、ウグイス、ヒヨドリ、キジバト等の野鳥が囀り、生物社会の一員の役割をしているようだった。1 Photo_3 ところが、私たち生きものの基盤を支える森と生きものたちの小さなコロニーに粗大ゴミ等が捨てられているという驚きもあった。いざという時に、津波被害を軽減してくれる森の防潮堤を元気にさせている分解動物が分解できないゴミを捨てている人間。市は鎖を張って森への進入禁止を防いでいるが、現場は鎖がぶら下がっているだけで、その理由が市民に伝えられていないようだった。2202205 観察をした翌日は第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭。1.000名の植林ボランティアと木を植えてきたが、木を植えることと人の心にも木を植えるということが今後の課題になってくると思った。その木は、私たちが生きていられることは森が育む生存基盤が健全であることが前提である、ということではないか思う。(顧問 高橋佳夫)

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