人間のいのちと参議院選挙
明日は当団体の通常総会が開かれる。議長等に委任した正会員、見守ってくれている賛助会員や協力者、そしてオンラインと会場で総会に参加してくれる正会員とは今年の事業計画をしっかり意思統一していきたいと思っています。
先日、参議院選挙の党首討論を観ました。また、各党の選挙関連新聞記事を読んでいますが、
物価対策、防衛費増額と改憲、消費税減税等が目立っていました。驚いていることは、想定外の異常気象で世界の人々の暮らしが脅かされている気候危機に関して、党首討論では一言も語られないことでした。
物価対策などの当面している課題はとても重要な政治課題ですが、それらの課題が気候危機と関連づけられて討論されていないことが非常に気にかかります。
何故なら、世界の科学者は「地球温暖化が人間の経済活動が原因と断定。1.5度を超えないためには温室効果ガスの世界排出量を2025年までに減少に転じさせ、2030年までに現在の半分に削減し、2050年までにゼロにしなくてはならない。」と警告しているからです。生存(生活と政治経済)の基盤であるエコシステムが危機的だということが、政治家から聞き取れませんでした。
今年もインド、パキスタンでは記録的な熱波の来襲、中国南部での60年ぶりの記録的な大雨と洪水、アメリカでの巨大竜巻等が国民の生活を脅かしています。日本国内でも、穏やかな四季の訪れに添った暮らしが日常的に体感できなくなっているようです。
通常総会では、このような地球に立って生きている人間として何をなすべきか!を議論できればと思っています。また、参議院選挙では、人類の生存基盤であるエコシステムを健全にすることと日本社会の課題を関連づけて、有権者として一票投じていきたいと思います。
(運営委員 大野昭彦)