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2022年5月22日 (日)

人工林の高齢樹と後期高齢者の恩返し

P5052846 3年後の日本社会では人口の4人に1人が後期高齢者になります。私もそのひとりですが、年金を含め支えてくれている関係者には感謝しています。何か恩返しができないかと、私は17年前から荒廃地に木を植え、若者たちの持続可能な生存基盤になってほしいと願っています。 

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Photo 新緑が眩しくなってきた日本各地の山の森。目に入る緑色は濃い色をした杉、檜が多い。この木々は人工林として植えられ、その面積の半分は植林してから50年以上経っています。森林は人間活動から排出される二酸化炭素を吸収し、私たちの生存を持続させています。ところが杉、檜の吸収量は寿命が40年過ぎるとその吸収量は低下します(林野庁推定)。2019年の吸収量は2014年度をピークに減少しているそうです。高齢化問題は日本の森にも到来しているようです。 

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P5193183 次世代が安心して生存できる基盤を健全にしていくためには、高齢者と高齢樹が何らかの恩返しをしなければと思うと、木を植えて森を育てる活動はそのひとつだと思います。だからと言って高齢化した人工林は勝手に伐れません。人工林の所有者には伐採していただき、その木を積極的に暮らしに使ってほしいと思います。伐った後地には幼木を植え、二酸化炭素吸収力の高い森へ育ててほしい。Photo_2 林野庁は地球温暖化防止の一環として1億本の木を植える国民運動を提唱しています。高齢樹と高齢者対策のひとつとして、その運動を実現してほしい。私は、その運動をサポートしていきたいし、運動の拡大を期待しています。(顧問・高橋佳夫)

2022年5月17日 (火)

人は森に寄り添って生きている

 今年に入って気温差が大きい日を体感している。朝方の気温が0℃、日中になると21℃になった標高1.270㍍の奥山。その日の午後、森内で薪づくり作業をしていると気分が悪くなり、急遽、水分補給と日陰での休息をした。 Photo 5月だというのに北海道、秋田県内、岩手県内等で気温30度越えを観測した。奥山の森の中では一週間程前にシャクナゲの花が二~三輪咲いた。ところが、一週間経ってもそれ以外は咲かない。気象の急な変動に適応しただけであったのか分からないが、例年のように、花は一斉に咲いて淡いピンク色の華やかな生け花を見せてくれようとしているのかとかってに思っていた。暫く待っていたが、シャクナゲの蕾は茶色いままであった。 

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Dscn9863 草木は気象の変化に適応しながら生物社会の様々な機能を衰弱させないように生きているように思う。人は、その適応の様子に感動し、草木の恵みに裏切られるとガックリもする。人は、自然界の変化に寄り添って生きていることを改めて実感している。Photo_2 奥山の森にも若葉が目立ちはじめ、夏鳥たちの大合唱で森が賑やかになってきた。こんな心身ともに和めるひと時をウクライナ避難人にも届けられたらうれしい。(顧問・高橋佳夫)

2022年5月 1日 (日)

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